病院の紹介

各部門から

リウマチケアナースを目指そう

護部の紹介

検査放射線課

検査放射線課は臨床検査技師4名(男性1名、女性3名)、放射線技師3名(男性2名、女性1名)で構成され、すべての検査がいつでも安心して、待ち時間などのストレスが少なく受けられるような体制を作っています。
また、消化管内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)、X線(レントゲン)検査、CT、MRI、各種生理検査などの場所を集約し、患者さまの検査移動の負担を軽減するよう配慮しています。

画像:「関節エコー検査の様子」のイメージ

関節エコー検査の様子

関節エコーは超音波を利用した被爆や侵襲性のない安全安心な検査です。手指、手首、肩、肘、膝、足首、足趾など、全身の様々な関節とそのまわりにある腱などを観察します。

関節や腱に炎症(滑膜炎)がおこると、増殖した滑膜のなかに異常な血管が増え、まるで火事で燃えているように赤く色がついてみえます。治療により炎症がおさまると、赤い色はなくなっていきます。採血で異常がなくても、エコーで炎症が残存していると、関節が破壊されていく事が多くの研究で分かっています。当院ではこまめにエコーを行い、リウマチの活動性をチェックします。

画像:「関節エコー講習会・最新技術」のイメージ

関節エコー講習会・最新技術

当院には日本リウマチ学会登録ソノグラファーの医師、技師が複数在籍しており、全国屈指の関節エコー施行実績があります。関節エコーの指導・普及のために全国各地で開催されている多くの講習会、セミナーなどに技術指導者として参加しています。また当院で行っている関節エコー研修には、これまでに全国の大学病院をはじめ150を超える医療施設、300名を超える医師、技師、看護師の方が参加されています。
さらに当院では、最新の超音波装置や技術を生かした様々な研究を機器メーカーと共同で積極的に行っています。左記の図は、関節リウマチ患者さんの関節を3Dエコーで観察したものです。

リハビリテーション課

リハビリテーション課は理学療法士10名、作業療法士8名、言語聴覚士4名、クラーク1名で構成され、主に関節リウマチ・膠原病などの運動器疾患、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経難病の患者さまを対象にリハビリテーションを提供しています。
また、装具や自助具の作成やご相談にも対応させていただいております。

リハビリについて

リウマチ

関節リウマチは炎症・痛み・関節機能低下などを伴う病気あり,日常生活動作や趣味、仕事などに影響を及ぼします。
近年、治療薬の効果の向上が目覚ましく、一昔と比べるとリハビリは大きく変わりました。疼痛や関節の変形が少なく、負荷量の多い活動を早期に開始できることも増えています。当院では患者様の状態や罹患年数、投薬状況に合わせたリハビリを提供することを心がけています。また、当院では関節リウマチの炎症軽減に効果が見込まれる物理療法(パラフィン療法など)や、手指の機能や実用性を高める「SARAHエクササイズプログラム」の導入や、そこから派生した当院オリジナルの手指関節運動の「HERA」を導入しており、学会発表にも力を入れています。

整形術後リハ

関節リウマチの方の中には、生活習慣やお仕事、趣味活動などの生活スタイルによっては、気を付けていても変形が進み手術適応となる事があります。滑膜切除術、関節形成術、腱移行術や腱移植術、脊柱固定術などが多いです。
手術に合わせて関節リウマチの投薬を一時制限することがあります。提携病院や関連病院で手術が行われた後、再度投薬調整を実施するために当院へ転院される方が多くいます。投薬状況によっては関節リウマチの疾患活動性が高くなることもあり、手術後のクリニカルパスに加えて投薬調整に合わせた負荷量の選択など、患者様個々人への調整を行いながらリハビリを実施し、自宅などの転帰先へ退院できるよう関わっています。

装具について

装具療法の目的は、①疼痛緩和・保護、②変形予防・矯正、③関節機能の代償、④筋出力発揮の補助の4点になります。
また、装具療法は①補装具、②装具、③自助具の3個に分けられます。
補装具では主に足趾足部の変形に合わせた足底板の作製、適切な杖の選定と使い方の指導を主に理学療法士が実施しています。
装具では主に手指変形、手首の状態など、各個々人の状態に合わせて材料なども工夫しながら適した装具を作業療法士が作製いたします。自助具とは、日常生活動作や作業をより容易に、より便利にできるよう工夫された道具のことで当院では作業療法士が中心となり個々人の状態に合わせて作製します。

自宅でできるリハビリのご紹介

自宅リハビリの大切さ

「動きすぎず、動かなさすぎず」。関節リウマチの患者様に当院リハビリスタッフが口酸っぱくいうセリフです。調子が良いからと動きすぎて次の日痛くなって動けなくなるのもダメ、痛みを怖がりすぎて動かないのも筋力体力を落としすぎてダメ、という言葉です。退院時には個々人に合わせた個別指導を行いますが、不安のある方も多いかと思います。次に自宅でできる運動の一部を次で紹介させていただきます。

紹介動画

当院オリジナルのリハビリプログラムを紹介させていただきます。「SARAHエクササイズプログラム」をもとに特殊な道具も使わずタオル一本でできる手指関節の運動である「HERA」など、自宅で簡単に実施できる内容となっています。下の画像をクリックすると動画が視聴できます。

相談窓口について

当院では外来リハビリも実施しています。日常生活動作に不安がある方、手首が痛く装具が必要だと考える方、自分に合った自助具お求めの方など、主治医にご相談の上、リハビリまでご相談ください。

薬剤課

画像:「薬剤課」のイメージ

リウマチ膠原病では、よく「バイオ」と呼ばれる「生物学的製剤」、「JAK(ジャック)阻害薬」、「ステロイド」など、効果は抜群ですが副作用に十分に気を付けなくてはいけない薬剤を使用します。患者さんにおくすりと上手くお付き合いしていただくために、リウマチ財団登録薬剤師がわかりやすく説明させていただきます。また投与されるバイオの点滴製剤は、薬剤師がクリーンベンチで衛生的に調製しており、おくすりにより身体の抵抗力が下がってしまうことによる感染リスクを最小限にしています。薬剤課は、薬剤師7名(うち、リウマチ財団登録薬剤師5名)、助手2名で業務にあたっています。おくすりのことでご不明な点は、薬剤課までお気軽にお問い合わせください。

また下記には当院がオリジナルで作成したリウマチ膠原病疾患で使用する薬剤のパンフレットがダウンロードできます。是非ご自由にご活用ください。

地域医療連携室

画像:「薬剤課」のイメージ

当院では、医療相談員(MSW:メディカルソーシャルワーカー)を配置しております。患者さんが安心して療養生活を送っていただけるよう、各種社会保障制度や医療・介護についてのご相談をお伺いしております。相談内容についての秘密は厳守いたします。
ご相談を希望される患者さんは、主治医または看護師にお申し出ください。

また病院間での転院調整もお伺いしております。詳細につきましては、地域医療連携室までお問い合わせください。

 

TEL/FAX 011-611-1374(直通)

【具体的なご相談例】

  • 「生物学的製剤などでかかる医療費の説明と高額医療制度の利用方法」
  • 「介護保険や介護サービスの導入の手続き」
  • 「特養や有料老人ホームのリストアップ」